スーパーショット〜9ボール世界選手権Final〜

スーパーショット

本記事では、前回の記事で取り上げた9ボール世界選手権決勝戦より、Gorst選手とKAÇI選手のそれぞれのスーパーショットを取り上げたいと思います。

二人のスーパーショットは、、、正直あまり真似できないのがほとんどです笑
ただし、Gorst選手からはジャンプショットが試合を優位に勧められることを、KAÇI選手からは逆境を乗り越えるショットをそれぞれ教えてもらえるので、ぜひ楽しみながらご覧ください。

では、スーパーショットのご紹介です!!!

🎱 スーパーショット

ショートキャノン

動画を見ただけだと非常に簡単そうに見えますが、恐ろしく難易度の高いショットです。
このショットの凄さは、①くっついた球の90度分離を正確に把握している、②次の球へ出すためのひねりを加えている、③ポケットできる強さで、かつ、次の球への力加減といういろんな要素が盛り込まれています!!!Gorst選手の印象は「なんでそんなことできるの?」と思わせてくれるプレーをいっぱいやってくれるので、見ていて飽きないですね笑

くっついた球については、その球を壁だと思って狙う形にはなりますが、こんなにうまくいくことはまずないです。また、力加減も絶妙で、普通だったら強めについてしまいそうなところを正確にポケットできてさらに次の球に出せる場所というので地味ですが、最高のショットです!!!

ゴーストジャンプ!

はい、これぞGorst選手の代名詞というジャンプショットになります。
ここまで薄い球でも正確にジャンプできて本当にすごいの一言です。
なんでも、Gorst選手は1日ジャンプショットの練習しかしない日もあるとか。。。(ロシア人の友人がGorst選手のコーチに聞いたので間違いないかと笑)

ちなみにもう一本あってこっちもすごいですね。
ただし、こちらはジャンプ後のセーフティのアイデアも素晴らしいので一緒に載せておきます。

秘技!空クッションセーフティ

さて、お次もGorst選手の秘技になります。
空クッションから当てるのはもう当たり前で、そこからどう残すかまで考え尽くされたショットです。
普通のプロ選手も空クッションから当てて狙うこともできますが、これはそういう距離感じゃなく、Gorst選手くらいしかできないと思います笑

このショットの素晴らしいのは、ちゃんと当たった後のことを考えられた力加減でついているところですね!私レベルだとノークッションを嫌って強めに撞いてしまうのでこういうところは見習っていきたいです。。。

ジャンプ縦バンク

KAÇI選手ファンの皆様、お待たせしました笑
ジャンプショットはGorst選手の代名詞でしたが、この試合中はこれ以上のジャンプショットはないと思います。

プロ選手でも絶対成功するとは言えない縦バンク(短クッションにくっついている的球を反対側のコーナーポケットに沈めるバンクショット)ですが、KAÇI選手はなんとこれをジャンプショットでやってくれました!!!
もう世界レベルになると、ジャンプショットも通常ショットと変わらないんですね!

横スライドキャノン

さあ、これもビリヤードをやっているとあるあるで、9番が何かの拍子に動いた後、穴前で止まる、、、これがチラつくと全然球が入らなくなるんですよね笑

KAÇI選手が9番を移動させて回ってきたGorst選手は少し距離がありますが、これをキャノンで狙います。このショットのすごいのは、ちゃんと手球を一回長クッションに入れて、入れスクラッチしないようにしているんですよね!!そこまでコントロールできれば確かにこれだけ距離があってもキャノンショットできるのは納得です。

空クッションセーフティ→空クッションコンビ

さあ、私が前回の記事でClutch Momentに迷った一手です笑

まず、Gorst選手がまたも空クッションからセーフティをやってくれますが、距離が長いのにここまで正確に狙えるのが驚愕です。(さすがにここまで完璧に狙っていないとは思いますが)

ただ、この回の主役はKAÇI選手です!!!
誰しもがここは当てるだけだろうと思っている中、KAÇI選手だけは勝ち筋を見ていました!
なんと2番と9番がちょうどサイドポケットに向かっていたのですね!(こういうのをラインに乗っているとか言います)
ただ、そうだとしてもそれを空クッションから狙うのは至難の業です。
そこを決め切るKAÇI選手に脱帽ですし、この時はこれはKAÇI選手の優勝だなとみんな思っていたんじゃないでしょうか。

まとめ

今回は9ボール世界選手権2024決勝戦のスーパーショットについてご紹介しました。
以前はジャンプショットでシュートを決めるというのは全部スーパーショットでしたが、今では普通に一つのショットとしてプロ選手の間では実践されていて、技術レベルが非常に高くなっていますね。
見ているこっちもワクワクして楽しいです。

気になることや「このショットも解説して!」というリクエストがあれば、X(@position_taro)までお気軽にどうぞ!

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