【初心者必見】9ボールのルール

ノウハウ

本記事では、9ボールを観戦するに当たってのルールをご説明していきます。
実際にやってみないと分からないことが多いかもしれませんが、図を添えて説明していきますので、
想像しながら読んでいただけたらと思います。

9ボールとは

手球と1〜9番の球を使ってやるゲームになります。
決め事としては、1→2→3・・・のように順番に的球を狙っていく必要があります。
そして、9番を決めた人が1セット取得します。これを決められたセットにどちらかが到達するまで繰り返す形になります。

試合の流れ

試合の大まかな流れは下記の通りです。
実はルールは非常にシンプルなのがわかってもらえると思います🎵

  • バンキング(試合で1回だけ)
  • ブレイク
  • 9がポケットされたらまたブレイクに戻る

バンキング

バンキングは、試合の最初に1回だけ行います。
短クッションに二人で並んで反対側の短クッション→手前の短クッションに向かって球を撞き、手前の短クッションに近い方が勝者となります。
勝者は、最初のブレイクを実施する権利が得られます。
文章だと難しいと思うので、動画を見てもらえれば何をやっているかわかると思います。

作業自体は簡単ですが、このバンキングというのがとても難しくて、ひどい時はテーブル真ん中らへんまでしか行かない、、、などもあったりします笑
ぜひみなさんやってみてください。

ブレイク

バンキングが終わった後はいよいよブレイクになります。
図のように、2つ目のポイントの線より手前ならどこに手球を置いても問題ありません。
(現在、トッププロの方達は別のルールでさらに線の引いてある四角い部分からしかできません)

このブレイクショットですが、慣れてくると不思議なことに1つは入るようになっています。(セオリー通りにやれば)
ただし、よく初心者の方でありがちなのは、木の枠組みを使って球を並べる人がいるのですが、あれだと隙間がたくさんできてしまうので、中々入れるのは難しいです。
ラックシートという球を置く専用のシートがありますので、そこに球を乗せるようにしましょう〜

また、ブレイク時のルールとしては、1〜9番の並べ方が少しだけあります。
1番は一番上に来るように、9番は真ん中に来るようにしなければなりません。
それ以外はよほどの大会などでなければ自由で問題ありません。

9番がポケットされるまで

ブレイクが終わった後は、球の番号順に入れることを繰り返し行います。
例えば、ブレイクで1番が入ったら、次は2番、次は3番といった形です。
もしもブレイクが入らなかった場合は、相手の番になります。

ではここで問題です。
ブレイクで3番が入ったらどうなるでしょうか?

答えは、そのままプレイヤーは続行で、1番→2番→4番という形で入ってしまった球は飛ばして順番に行います。これは、ブレイク以外でも全部同じです。

ではさらに問題です。
ブレイクや途中で9番が入った場合はどうなるでしょうか?

答えは、9番を入れたプレイヤーがセットを獲得し、次のブレイクを行う形になります。
ブレイクで9番が入ることはトッププロなら無いことも無いのですが、中級〜上級でもまれになります。

ファールについて

大体の流れが抑えられたところで、続いてはファールについてまとめたいと思います。
ファールとは、相手にフリーボールを与えることを言います。
プロの試合を見ていたらファールの数は少ないですが、頻度とともにご紹介します。

なお、意外に知られていないのが、ファールを3回連続してしまうと、相手に1セット取られてしまいます。これを3ファールと言います(まんまですね)。そんなことあるの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、時々あります。
例えばセーフティで3回連続球を隠し続けて相手に当てさせないといった状況でこのようなことが起こります。

スクラッチ

スクラッチとは、手球がポケットに入ってしまうことを言います。的球のシュート角度をミスした時に手球が想定した角度で行かずポケットするなどの場面が想定されます。
このスクラッチはプロの試合中でも何度か見かけることがあると思います。

的球に当たらない

このタイトルだけ見ると、そんなことプロでもあるの?って感じですね。
ですが実際はセーフティなどでクッションからしか当てられない場合、プロでも難しい場面はあります。もしかしたらスクラッチよりも多いかもしれないですね。

ノークッション

ビリヤードで唯一分かりづらいファールになります。
定義としては、手球が的球に当たってからポケットまたはクッションに入らないことを指します。
定義を見ると簡単そうに見えるのですが、一つ罠があります笑

このファールで大事なのは、手球と的球が当たってからという制約です。
なので、図のようにクッションから当てた場合は、手球→クッション→1番(ここから)→点線部分になるため、ノークッションになってしまうという訳ですね。
これは見逃されがちなので、覚えておくと、ビリヤード知っているなと思われます!笑

プロの試合でも絶妙な隠しの場合には、このノークッションが発生することがあります。

球触り

自分の体やキュー、レストがプレー中の球に触れてしまった場合は全てファールになります。
例えば手球が他の球とくっついている時にキュー先が他の球に触れてしまったり、自分の着ている服がダボダボで球に触れて動いてしまったなどそういった場面で発生します。
流石にプロになるとほとんどないですが、ファールになりますので気をつけましょう。

※余談ですが、私のやっているJPAでは手球と的球以外は球触りOKというルールになっています。

二度撞き

キューで手球を2回撞いてしまうファールのことを言います。
手球と的球が近すぎたりすると発生するのですが、このファールは回避策があるため、プロの試合では滅多に起こらない(私の記憶では見たことない)ですね。

回避方法とは、キューの撞き出す方向に的球がなければ良いというものになります。
気持ちの絵を描いたので参考にみて、実際には実践してもらえればわかると思います。

その他

基本的なことは上記で抑えられていると思います。
ここからは動画を見る上で知っておくとさらに良いルールとマナーを書いておきます。

シュートアウト(プッシュアウト)

ブレイク後のみ、最初の的球に当てるのが難しい場合などに意図的にファールをすることができる権利のことをシュートアウトと言います。選択する場合、審判にコールする必要があります。

これは初心者の方は観戦する時だけわかっていればよく、普段の試合でやることはないと思います。
シュートアウトは相手に簡単な球を渡しても意味がないですし、難しすぎると相手はパスをすることもできるので結局自分に難しいショットが求められてしまうということになってしまいます。

マナー

皆さんもイメージはあるかと思いますが、ビリヤードは紳士・淑女のスポーツです。
そのため、一定のマナーがあります。

  • 声を必要以上にあげたり、相手を煽ったりしない
  • 意図しないプレーの場合は相手に謝る
  • ファールしたボールを相手に渡してあげる

友達同士でワイワイやる時はここまでやらなくて良いですが、ビリヤード場にはたくさんの方がいらっしゃるので、TPOをわきまえて楽しんでいただけたらと思います。

まとめ

この記事では9ボールのルールについて解説していきました。
色々書いてありますが、要するに、順番についていくことと、ファールが存在することを知っておけば、後は実践できると思います🎵

気になることがあれば、X(@position_taro)までお気軽にどうぞ!

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