スーパーショット〜ヨーロッパオープン2025Final〜

スーパーショット

本記事では、前回の記事で取り上げたヨーロッパオープン2025決勝戦より、Filler選手と大井選手のそれぞれのスーパーショットを取り上げたいと思います。

Filler選手の内容が多めですが、大井選手も素晴らしいショットがあります!
また、大井選手については別途取り上げたいと思っています!!!
なので、今回はFiller選手が多めですが、ご了承ください。

では、スーパーショットのご紹介です!!!

🎱 スーパーショット

ロングコンビ

まずは小手調べ。
Filler選手のブレイク後、2番を入れたあとの3−9コンビになります。
正直ここは、Filler選手なら当たり前という感じですが、素晴らしいショットなので、上げさせてもらいました!

また、この試合もう一つ違う意味でのロングコンビがありますので、そちらもここで掲載します。
今度のは手球と的球二つが遠いというロングコンビです。的球二つはくっついており、それがポケットに直線で乗っていたんですね〜こういうのもちゃんと見るのは大事です。

くっつきセーフティ

さて、続いては90度分離を理解したくっつきセーフティになります。
結構あるあるな配置ではあるのですが、手球をコントロールして、7番にピッタリくっつけており、お見事です。

このような感じで、的球に薄めに当てて引き離し、手球は前身回転で何かの球にくっつけるというのはかなり有効なセーフティなので、配置がシビアな際にはこのショットを思い出すようにしたいですね!

シュートもありそうだったのですが、セーフティの方がより確実だったんですかね。
ちょっとそこの真意を聞いてみたいですが、素晴らしいショットです!!

空クッション侍ショット!

お待たせいたしました。
我らが大井プロのショットになります!!

Filler選手のショットミスで隠れてしまい、回ってきたショットになります。
ただ、侍・大井プロはやってくれました!

まずすごいのは、私が大井プロが素晴らしいと思っている点でもありますが、
時間の使い方が通常のショットとほぼ変わらずにこのショットを選択できている点です。
エクステンションと言ってしまいたくなるような配置ですが、30秒以内にショット選択できていました。ショットインターバルの短さが侍と呼びたくなる所以です。

また、このショットについては、単純に空クッションで狙うだけではなく、当たった後のことも考えて左ひねりを行っている点です。この結果、5番と6番の間を通って見事4番に出すことができました。

ロングレンジシュート

続いてはFiller選手のロングレンジシュートの別配置のものです。

前の記事よりも距離は短いですが、8番ボールが邪魔で手球を撞きづらいですね。
ここでFiller選手のもう一つの特徴である、ブリッジの長さ(キュー先を固める手と手球までの距離)が光ります。

ここの素振りを見ていただきたいのですが、あんな不安定な状態でも、キューが横にぶれたりせずに出せているのがわかります。
手球とキューを支える手の長さが長ければ長いほど、物理的にはズレた時のギャップが大きくなっていきます。

8番を邪魔と思わせないショット!お見事です!

空クッションセーフティ→縦バンクコンビ

最後は大井プロとFiller選手の白熱したやりとりです。
最初はFiller選手がセーフティを仕掛けますが、それを大井プロが見事に空クッションからセーフティを決めます。
まずこの発想が素晴らしくて、台を大きく使って1番を手前の短クッション、手球を奥の短クッションに話すという形になりました。球の動きを正確にわからないとできない素晴らしいショットです。

ただ、最後はFiller選手も負けていませんでした。
1番が半分くらい9番に隠れている状況でもありましたが、ここでFiller選手がとった選択肢は、2番が穴前にあるコーナーへ縦バンクを決めるということでした。
リードに余裕があるのもあったかもしれませんが、この選択肢を取れるのもすごいですね!

まとめ

今回はヨーロッパオープン2025決勝戦のスーパーショットについてご紹介しました。
Filler選手はフォームやストロークがお手本のように綺麗なのと、シュート精度が高いので、見ていてビリヤードが簡単に見えてくると思います笑
大井プロについては他で取り上げますが、ショット間のタイミングがよく、相手のペースにさせないことがとても心地よいです🎵

気になることや「このショットも解説して!」というリクエストがあれば、X(@position_taro)までお気軽にどうぞ!

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